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2008年2月29日(金) 5丁目の更地は4軒に分割 (成城生活歴1277日)

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立派なお屋敷だった。洋風建築が増える一方の成城で、今や稀少な本格的和風建築。当初はそのまま売りに出されたが、高額な上に今の一般的な家族では広さも維持も持て余すのか、やはり買い手は現れなかった。やがて取り壊されて更地に。緑豊かだった庭も消えて、まるで砂漠のような空地が広がった。何度も「売地」の広告チラシが入ってきたが、成城でも一等地。200坪を超える広大な敷地は高額すぎて、更地になってもこれまた買い手がつかなかった。何日か前、敷地の真中に通路が造られた。敷地を4つに分けて分譲することになったらしい。通りに面して2軒、奥に2軒。それでもそれぞれが約50坪ほどの広さを持つ。2008年2月29日(金) 5丁目の更地は4軒に分割 (成城生活歴1277日)_a0037775_11482887.jpg家を建てて1億数千万円というところか。4軒に分割されても、まだまだ「豪邸」だ。こうした“ミニ開発”は、成城のいたるところで進んでいる。80年前、「新しい村」作りを夢みた先人たちが作りあげた理想の街が、時代や法律や商売や都合や人の思いでガラガラと崩れていく。毎日、成城の街を歩くたびに、そんな光景を見せ付けられる。

# by marrungu | 2008-02-29 09:00 | Town  

2008年2月28日(木) 五丁目に梅香る (成城生活歴1276日)

2008年2月28日(木) 五丁目に梅香る (成城生活歴1276日)_a0037775_10512887.jpg
雲ひとつない美しい朝だ。空気は凛として冷たいが、すっかり春の気配があたりを埋め尽くす。こんな日は「春がいっぱい」のメロディが頭の中で鳴り渡る。「SPRING IS NEARLY HERE」・・・「ザ・シャドウズ」の名曲だ。なぁんて言っても、若い方には「?」かもしれないが、1960年代に数々のヒットを放った英国のエレキバンド。「アパッチ」の大ヒットで知られる。独特なアーミングがなんともメロウな雰囲気で、こんな日の気分にぴったりだ。鼻歌でリードギターを口ずさみながら5丁目を行くと、どこからか甘い春の香り。見回せば、いつも前を通る紅梅がいつの間にか八分咲きになっている。隣りですでに満開の白梅は香りもないが、紅梅はこんなにも香りたつんだ。思わず立ち止まって、梅の香りを胸いっぱい吸い込む。うーん、春だ。梅の木のはるか上空、真っ青な空をジェット機が音もなく飛んでいく。

# by marrungu | 2008-02-28 13:00 | Nature  

2008年2月27日(水) 悲しい報せ (成城生活歴1275日)

2008年2月27日(水) 悲しい報せ (成城生活歴1275日)_a0037775_18422562.jpg
悲しい報せが届きました。素敵な人生の先輩の訃報です。100歳7ヵ月3週間の大往生でした。一時期、成城でしばらくお隣り同士で暮らしました。粋でおしゃれな明治男は、90歳を過ぎても、車の助手席に乗って高速をすっ飛ばすのが大好きで、肉をモリモリ食べ、100歳を目前にして70から始めた絵で絵画展に入選するというスーパーガイでした。奥様に対しては毅然、でもぼくたちと顔を合わすと、まるで高僧のような美しいお顔に、ニコっとまるで赤子のような笑顔を浮かべて微笑む様子が、ああこう年齢を重ねたいものだと、いつも思わされたものです。その方がいるというだけで、生きることの意味を教えられている、そんな気がしていました。100歳になってもますますお元気な姿に、この方が亡くなるなんて、ぼくは思ってもみませんでした。でも、時は無限ではありませんでした。成城から移り住んだ八ヶ岳の麓で、まるで眠るように人生の幕を降ろされました。その夜、村は深い雪に覆われたそうです。最後にお会いしたのは、結局100歳のお祝いの集いになってしまいました。あの日植えた記念樹が、深い雪の中から青々と姿を見せています。素敵で見事な百年の人生に、ありがとうございました。

# by marrungu | 2008-02-27 18:38 | Life  

2008年2月26日(火) YouTubeで成城散策 (成城生活歴1274日)

2008年2月26日(火) YouTubeで成城散策 (成城生活歴1274日)_a0037775_1105487.jpg
ブログでも簡単に動画を発信できる時代だ。今時、携帯でもデジカメでも手軽に動画が撮れるのだから、「成城生活」もたまには動画でと思いつつ、いざとなるとやはり面倒で実現していない。だが、世の中は進んでいる。こんなオジサン的発想におかまいなく、小学生だってガンガン動画配信する時代だ。世界一の動画共有サイト「YouTube」の日本サイトで、試しに「成城」を検索してみた。現れたのは79件。鉄道マニアの小田急線物あり、マンション紹介ビデオあり、はたまた成城大学の部活関連ありと、実に多彩だ。そんな中で目を惹いたのが「裕次郎が住んだ街・成城」シリーズだ。撮影されたのはちょうど一年前の今頃、2007年2月。成城学園前駅で電車を降り、成城コルティをめぐって、さらに北口や南口の住宅街を散策する。1本2~3分から10分を超えるものまで、現在14本の動画がUPされている。合計すれば1時間を超す大作だ。上に掲げたのは、その中の1本、カリス成城の角から、銀杏並木を成城学園の正門までたどる2分ほどのもの。プロフィールによれば、作者のmarcel1060329さんは40代半ばの男性とのこと。歩き回って見える成城の風景を淡々と丹念に写し撮り続ける。それは貴重な街の「今」の記録だ。みんながこんな風にして成城の街を記録してYouTube上で共有したら、膨大な「成城の動画アーカイブ」ができあがる。時を経たら貴重な歴史の証人になるに違いない。初めよくやるようにYouTubeに直接リンクして画面をクリックすると動画がスタートするようにしたら、エクスブログではセキュリティ上の問題でダメとの警告。残念ながら、エンベッドは諦めた。というわけで、お手数ですが、下記の「こちらから」をクリックしてご覧になってみてください。

 ■YouTube「裕次郎が住んだ街・成城」シリーズ >>こちらから

# by marrungu | 2008-02-26 10:29 | Town  

2008年2月25日(月) 五丁目の雪はまだまだご長命 (成城生活歴1273日)

2008年2月25日(月) 五丁目の雪はまだまだご長命 (成城生活歴1273日)_a0037775_2435149.jpg
春は名のみの冷たさとはいえ、昼間の気温は2桁台。一時期に比べればずっと春らしい陽気になった。だからとっくに融けて消えたと思っていた「五丁目のご長命な雪」、なんとまだしっかりと五丁目でご長命だった。もちろん、かなり融け出して、以前よりかなり小ぶりになったものの、まだまだ長さ数十センチほどはある。明日は再び冬の寒さに逆戻りだとか。増えることはないが、まだまだご長命記録を塗り替えることになりそう。それにしても、五丁目のここって、雪も融けないミステリースポット!?

# by marrungu | 2008-02-25 21:00 | Nature